2013年10月28日

特定秘密保護法案

女優の藤原紀香さんが公安当局から事情聴取を受けた
という。

自身のブログで、特定秘密保護法案に反対の意見を
募ったからで、反対の意見は9万件も集まったよう
です。



安倍首相が第一次の内閣の頃から成立を目論んでいた
特定秘密保護法案は、スパイ天国といわれている日本
の甘さをどうにかしたいとの趣旨なのでしょう。

ところが、反対意見を募っただけで背後関係を調査さ
れたりするのは、戦前戦中の言論統制ではないかとの
反発を生んだのではないでしょうか。



同法案は、外交・防衛・テロ活動などに関する国家秘密
に指定された情報を外部へ漏らした公務員に対して、
最高懲役10年の刑罰を科すというものです。

現行の国家公務員法では、懲役1年もしくは罰金50
万円ですが、アメリカなどは最高刑を死刑としていま
す。

たしかに、機密漏洩をする公務員が後を絶たず、買収
された例もあることから、厳罰は必要でしょう。

でも、適用範囲がそのときの政府によって恣意的に解釈
できる点が危ぶまれます。

30年を経過した情報については原則公開とするものの
時の政府の判断によって、5年ごとの延長が可能になっ
ている点も、スッキリしません。



子竜は近未来のシミュレーション作品も多く書いています。

万一、偶然にも特定秘密にあたる物語を発表してしまった
なら、どうなるのでしょうか。

「おい、誰から漏れた情報なのだ。白状しないと共犯者と
して処罰しなくてはならんのだぞ」

公安当局からこんなふうに脅され、マークされる日がくる
かもしれません。推測で書いたことが罰則に繋がるとした
なら、小説家ばかりではなく、ブロガーだって藤原さんの
ように事情聴取を受ける世の中になってしまうのです。

言論の自由なんて、同法案のために吹き飛んでしまいます。



問題なのは、公務員のモラルなのです。

そのために善良な一般市民までが巻き添えになるような法案
は、やはりおかしい。

何が特定秘密に指定されたのかわからないのだから、偶然の
一致で事情聴取や処罰を受けては、たまったものじゃありま
せんね。

たとえば、イージス艦のイージスシステムは防衛省のトップ
シークレットとなっているのですが、電子機器に詳しい軍事
マニアであれば、ある程度のところまでは容易に推察できる
でしょう。

あるいは、公安がマークしているテロを起こしそうな組織や
団体と同名のものを小説に登場させてしまったなら、どうい
うことになるのでしょうか。

偶然の一致だと言い張って、それで納得してもらえるとは
思えませんね。

飲み屋で、うっかり外交問題や防衛問題を語ったりしますと
偶然の一致という怖さが控えているかもしれないのです。



本来は、議員を含む公務員に適用される法案なのですが、
漏れたとなると調査は一般市民にまで及ぶでしょう。

漏らすように依頼したとか、お金を渡したとか疑われては
どうしようもありません。冤罪を防ぐ仕組みのほうを先に
作ってくれませんと、安心して暮らせない世の中になって
しまいます。

かといって、スノーデン氏のような人物が出ても困ります。

難しい問題ですね。


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posted by 子竜 螢 at 13:39| Comment(2) | 政治 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする