を問うている日本人をよく見かけます。
東京裁判の判決を受け入れているという理由を掲げ、自国
に反省を促す主張は、政府の集団的自衛権の解釈変更から
にわかに強まってきました。
戦争をしない国という主張には誰も反対はしないでしょう。
しかし、70年前の戦争とは切り離して考えるべきで、国際
情勢も当時と今とではまったく違います。
アジアとアフリカという世界の陸地のおよそ4割ほどの広大
な地域で、第二次世界大戦が始まった1939年までに独立して
いたのは、たった五カ国にすぎません。
日本・中国・タイ・イラン・エチオピアのみです。
それ以外はすべて欧米各国の植民地だったわけで、軍事的な
圧力による帝国主義の考えは、日本よりもむしろ欧米のほう
が強かったのでした。
植民地というのは、侵略した結果で得た領土なのです。
こういう世界情勢下で中国へ侵略戦争を開始したからといっ
て日本だけが批難されるのでしょうか。
いいえ、領土的な野心で開始した戦争ではありませんでした
ので、侵略戦争ですらないのにです。
今でこそ満州は中国の一部ですが、当時の満州も中華民国
に属していたと考えている人は、ただの無知ですね。
東京裁判の判決を受け入れたのは、戦争に負けたからでして
それ以上の意味も以下の理由もありません。
受け入れるしか選択肢のないものを突きつけられただけなの
ですから、これをもって自虐史観に陥ることは危険です。
歴史問題とは、当時の国際倫理などから判断しなくてはいけ
ないのです。
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ラベル:第二次世界大戦