大統領が大統領令にサインをしました。
アメリカのTPP離脱は、環太平洋国家群に不信感を抱
かせるのではないかと懸念されます。
TPPからの離脱はトランプ大統領の選挙公約ではあっ
たのですが、提唱国が離脱しては、発動する意義すら失
なわれてしまった感がありますね。
いや、アメリカという国は、過去にも二度、同じような
ことをして世界を困らせたことがあるのです。
最初は、国際連盟の創設です。
世界が一堂に会して話し合える場を設けようとアメリカ
が提唱したのですが、合衆国の議会が反対したために、
アメリカは結局加盟しないままでした。
二度目は、京都議定書ですね。
二酸化炭素の排出量をゴア元副大統領らが盛んに世界へ
問いかけておきながら、自国の利益のために、削減目標
を掲げることを嫌っての不参加です。
まあ、党の違う政権に交代したのですから政策の変更は
あって当然ではあるのですが、多くの国が国内批准にま
で漕ぎつけている状態での提唱国ボイコットですからね。
日本の参加の是非はともかく、国際信用力を低下させた
のは間違いないでしょう。
一方、もっとも喜んだのは中国ではないでしょうか。
TPPでは完全に蚊帳の外でしたから、経済的な包囲網
が破れたものと解釈しているかもしれません。
また、出遅れていた韓国も、ホッとしていることでしょ
うね。
ともかく、しばらくはトランプ新大統領から目が離せま
せん。次は何をやるのでしょうか。
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ラベル:TPP