2013年08月27日

はだしのゲン論争

松江市の教育委員会が「はだしのゲン」を児童に
閲覧禁止とした件について、やはりネット上では
賛否両論の論争が続いております。

原爆の投下にまつわる悲惨な状況を活写した貴重
な作品として注目されていたものですが、日本軍
兵士が捕虜の首を日本刀で切り落とす場面や、中
国人女性に乱暴する場面などが問題となっていま
す。



松江市では閲覧禁止を撤回したようですが、別の
面から閲覧規制を提唱する意見もあります。

子竜はかなり以前に読んだので詳細は覚えていな
いのですが、ひとつだけ言えることは、ゲンの作
者がある種の思い違いをしていたことです。



日本が無謀な戦争を始めたので、結果として原爆
が投下されるに至った。

作者の主張は、大体こういう感じです。

しかし、子竜には、開戦の決意と原爆の投下には
因果関係などないと考えています。

すなわち、日本が開戦を決意したのは、アジアと
アフリカにてたった5カ国しか独立国がなく、石
油や鉄鉱石の輸入を差し止められては、早晩、日
本も植民地化されるという危機があったからです。

また、原爆の投下は、それ以前の都市部への無差
別爆撃同様に、ジュネーブ条約で禁止されていた
民間人への攻撃に該当します。



原爆が投下されたのは、日本軍のせいなどではあ
りません。アメリカが戦後の世界支配権を確立す
るために、威力を世界へ見せておくにはちょうど
よい機会だったからです。

何もせずとも日本が降伏するのは時間の問題だっ
たのですから、この点でも核兵器の使用を日本軍
を起因とする仕方のないことと考えてはならない
のです。



ジュネーブ条約では、開戦に至る手続きも規定さ
れていました。戦争するなら宣戦布告をしてから
にしましょうよ、と。

これは何を意味するのでしょうか。

国際連盟は、戦争開始を悪とはしていなかったと
いう証拠ですね。なので、東京裁判も本来無効な
のです。



残念なことに、ゲンの作者も日本が負けたがゆえ
の自虐史観の持ち主でした。

また、日本兵による暴虐の描写も、まるで日本軍
全体がそうであったかのような誤解があります。

なぜ負けたからといって、自衛の為に始めた戦争
まで否定しなくてはならないのでしょうか。

最終的に戦争になったのは、ハルノートが直接の
原因です。東京裁判でインドのパル判事が述べた
言葉をご存知でしょうか。

「ハルノートのごときものを突きつけられたなら
モナコでもルクセンブルクでも立ち上がるだろう」

モナコもルクセンブルクも、人口は少なく面積の
小さな国です。それでも立ち上がるというのです。

ハルノートの内容は、まさに最後通牒であり、日本
をアメリカの属国もしくは植民地化へと向かわせる
ものでした。



もちろん、現代の国際倫理からしても戦争は悪であ
り、絶対にしてはならない行為です。

でも、当時はまったく違っていたことを知らないから
自虐史観に陥ってしまいます。戦争中に起きたすべて
のことを日本のせいにしてしまうのです。



最近、被爆から60年も経てから、被爆者に白血病の
症状が出始めています。NHKの特集番組で報道され
ていましたね。

なぜ今になって、の原因は解明されておりませんが、
不自然な量の被爆が人体に影響しないはずがないの
です。

原発の事故を軽視して再稼動を叫んでいる人たちは、
このような不都合な真実を知らないのでしょう。

被爆がどのような被害をもたらすものかは、何十年も
経ってみないとわからないのです。



「はだしのゲン」は、原爆投下の悲惨な状況を克明に
描いた作品としては評価しています。

これから読んでみようという人は、しかし、決して
自虐史観に陥らないでくださいね。


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ラベル:はだしのゲン
posted by 子竜 螢 at 12:00| Comment(0) | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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