2015年07月02日

署名を見送った七カ国

中国の北京でアジアインフラ銀行の発足式が行なわれ
ました。習近平氏の得意げな表情がテレビニュースで
流れましたよね。

しかし、その陰では、参加を表明していた57カ国のう
ち、7カ国が署名せず参加を見送っていたのです。



参加を見送ったのはポーランド・デンマーク・フィリ
ピン・南アフリカなどの国で、南シナ海での紛争のあ
るフィリピンは別としても、他の6カ国の不参加には
習氏も内心穏やかではなかったでしょう。

しかも、出資額においてドイツは4位、イギリスは10
位という状況でして、先進国で経済力のある国の参加
意欲にも強さが見られません。



一方、中国は1000億ドルのうち296億ドルを出資して
おり、重要案件に対する拒否権を行使できるようにな
りました。

つまり、中国のインフラ整備のための銀行という位置
づけが強くなったわけでして、日本が参加する意味な
ど何もなくなりました。

いいえ、AIIBに参加してはいけない恐ろしい問題が
あるのです。

それは、資金調達コストの高さです。



各国からの出資金とは別に、借り入れ希望があった場
合には債権を発行して貸し出し金額に見合う資金を調
達するのですが、これはおそらく高くつきますね。

出資金以上に支出するとなると、出資した元本を回収
してしまおうと高い金利の提示がないと引き受けない
と思われます。

つまり、日本が主導しているアジア開発銀行に比べて
貸し出し金利は安くて資金調達が高くつくので、財務
状況が安定しません。何年も続くとは思えないのです。

こういう危うい組織に不参加を決めた安部総理を非難
する記事が週刊誌などで見かけますが、実態をちゃんと
調査してのことでしょうか。


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ラベル:AIIB
posted by 子竜 螢 at 11:35| Comment(2) | 国際問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
中国としては日米の資金を期待したのでしょうが、そうは問屋が卸さずですね。
確実に中国の為のATM代わりにされそうですし、何よりADBが有ります。
マスメディアは確実に中国に尻尾を振っていますのは事実ですし、民主党、共産党等は明らかに朝貢体制が明らかですから、彼ら自体については言語道断です。
Posted by G.FUJINUMA at 2015年07月03日 07:36
G.FUJINUMAさん、ありがとうございます。

まあ、5年もしたならADBだけが残るでしょう。
AIIBは離脱が増えて赤字運営になるのは確実です。

そのとき、マスメディアは何と言うのでしょうね。
Posted by 子竜 螢 at 2015年07月03日 08:58
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